気休めの音楽を流す

ふたりに夢を見つついまさらどんどん沼に沈む

鬱のことと歌のこと

自分が鬱だったときのことと剛くんのこと。

KinKiにハマりたてほやほやな頃(半年くらい前?)、剛くんの過去のソロ曲を聞こうと思ってどういう曲があるのかリサーチしたとき、ひょうなことから「PINK」をライブで歌っているのを見つけた。

その曲を歌ってる剛くんを見ながら曲を聴くと、数年前に自分が鬱だった時の”どうしたら幸せになれるのか分からない、あの絶望感”が蘇ってきて、しんどくなった。だから、途中まで聴いて、聴くのをやめた。今もやっぱり聴けない。

 

「PINK」がどういう経緯で作られた曲かは知らない。でも、明らかに剛くんの心の閉塞感が限界量を超えてこぼれまくっている。剛くんの作った歌詞と歌い方と佇まい、コード進行、すべてが心に響いて、あの絶望感と共鳴して、今も書きながら辛い。心を打たれるってレベルじゃない。

だから私は、剛くんの過去のソロ曲はあんまり聴かないほうがいいと思って、近づかないようにしている。ものすごい重力で、あの時の感覚の檻に誘い込まれてしまうから。でも、それが例えどんな方向のエネルギーであれ、それだけの強いエネルギーをこちらに伝えることができる剛さんは、歌唄いとして無類の素質を持った人だと思う。過去にも書いたかもしれないが、「剛くんが歌うこと」に大きな価値がある。

 

「PINK」という曲が自分の鬱のときの精神状態を呼び覚ますものであったとしても、個人の心の底まで届くエネルギーをもたらしてくれる剛くんに、私は救われている。心の底って、自分にしか感知できない世界で一番孤独な領域だから。剛くんが苦しんで苦しんで、その苦しみを歌ってくれることで、似たような苦しみを抱えていた自分の真っ暗な心の底に、光を当ててくれる。光が当たることは、それもしんどいことなんだけど、そんなところに届くものを誰かが発しているなんて思ってもみなかったから・・・だってそこは自分だけの孤独な領域であるはずだったから。なのに。でも、剛くんは発していて。だから、そんなエネルギーを発している剛くんが存在しているという事実は、私の心の癒やしになっている。本当にありがとう。

 

ラジオで、ファンの方から剛くんに助けてもらいましたってメールをもらうけど、僕の方が言わなきゃいけないくらい。本当に皆さんに助けていただいて。昔見たいに孤独じゃない。昔はファンの人に今の自分が思ってることは伝わってないと思って生きていた…というようなことを剛さんがお話ししてて。まだ実際のラジオは聞けてないんだけど、書き起こしを見て、本当に良かったなあ~!と心の底から嬉しくなった。

それから、なんだか自分も助けてもらってると感じていることを書かなきゃなという使命感で、書いてみた。剛さんに伝えるにはあまりに「心の底」とかいうフワッフワした内容だから、ブログでほそぼそと(笑

剛さんの感受性の強さとか他人事と思えないから、本当に剛さんにはもっともっと幸せを感じて生きてほしいと切に願う。

過去を思い返すだけであの苦しさが蘇ってしまうだろうから、本当にそっとしてあげてほしいし、剛くんには前だけ向いていてほしい。一度崩壊した心は完全に修復しきれずに脆いままだから・・・でも、今はもう大丈夫って言えるところまで、孤独じゃないって感じられるまでになってる。本当に、良かった。私も「PINK」を聴いたときみたいにならないだろうから、ソロの活動ももっと追えていけたらいいな。それで、私も同じくらい幸せに生きられるようにしたいな〜、これから。もっと。